―――――…… 間もなく、報道陣に囲まれた小悪魔が口を開いた。 『良いお付き合いをさせていただいてます』 ライトは何も言わなかった。 否定もしなかった。 2軒の家のおかげで、あたしたちの恋は守られる。 誰にも言えない、恋―― こんなときふと 改めて考える。 あたしはとんでもない有名人と 結婚したんだって。 「ぱーぱ」 羅未がライトをそう呼ぶようになっていた。