「おはよ~」
「あ、麗ちゃん。おはようございます。」
灰原さんは小学生の時からの幼馴染みのグレーテルさんに挨拶した。
グレーテルさんはイギリスからの転校生です。なので髪が天然の金髪です。
その髪は小学生の時、イジメられていたのを助けたのが灰原さんでした。
グレーテルさんにとって灰原さんは自分を救ってくれた親友なのです。
これだけならいい友達なのですが・・・
「グレーテルぅ、お兄ちゃんを忘れないで~」
「あ、ごめんなさい。お兄ちゃん。」
「うー、可愛いから許す!」
グレーテルさんを自分の上に乗せて顔を緩めっぱなしの変態はグレーテルさんの実の兄のヘンゼルさんです。
ヘンゼルさんは妹を追いかけて地球の裏側まで来るぼどの妹LOVEです。
これでも凄腕のパティシエなのですが・・・
そんな面影は全くないですね。
「うげぇ」
人のラブシーンを見るのはこれで二回目なのでうんざり顔の灰原さん。
それもそうですね、一組は身内ですし。
「ははは。今日も暑いね。」
「あ、さっ佐藤さん。」
「おはよう。灰原さん。」
「お、おっおはようございます。」
佐藤さんは灰原さんと同じクラスのムードメーカ的存在のイケメンくんです。
実は灰原さんと同じ委員長です。
「おーぃ。佐藤?こっちこっちに来いよ。」
「ああ、分かったー。今、行く!・・・じゃ、放課後で、」
「あ・・・」
佐藤さんはクラスの中心です。
灰原さんと喋れるのはごくわずかしか出来ないのです。
でも灰原さんは佐藤さんとお喋りするのが凄く嬉しいのです。
両手を自分の胸にあて、佐藤さんの後ろ姿を見つめる姿は恋する乙女です。
顔が見れないのが残念でありません。
「青春だね~。」
「青春ですね~。」
横でイチャイチャしているグレーテルさん兄妹も人の恋愛はバッチリ見ています。
やらしいですね~。
「・・・佐藤さん」
完全に自分の世界です。
きっと灰原さんの目から見たら佐藤さんの周りには薔薇が咲いているのでしょうね。


