『杉町、お前どこふらついてんだゴラァ!!』 あいつは拡声ボタンを押したのか? あたりに響き渡ったのは、 夏休み前には必ず聞いていた声だった。 「あれ、古後里(こごり)じゃん。 なに、夏休みエンジョイしてんの?」 『お前さえ来ればエンジョイできんだよ! いいからはよ来て課題やれ!!』 遠くにいる俺たちにも聞こえる声を 響かせるのは、俺と修輔のクラス担任の 古後里先生だ。