常冬の青春に恋をした!?

「・・・・なんか嬉しそうだな」

「うむ。この音が好きなんだ」

「音?」

そう言われて耳を澄ませる。

するとカラコロという音が

真っ先に飛び込んできた。

「下駄?」

「ああ、夏になるといつもコウキが

履いていてな。

この音が聞こえたら夏がきたと

思っていたものだ」

そう言いながら、

いつものようにペンダントに触れる碧葉。