「すっごくウマいよ」 「そうか、ならばしっかり食え」 頷きながらお茶を渡してくる碧葉。 ほどよく冷めていて飲みやすい玄米茶だ。 「あおちゃん、ピーマンがある・・・・」 弁当箱を見せながら、 柚芽っちが唇を尖らせた。 チビは苦いものが嫌いだからな。 「パプリカなら甘いから食えるだろう? 女は度胸だ。食ってみろ」 普段は甘い碧葉も、 食に関することでは厳しいらしい。