「うまっ」

「ココ、有名だもんね」

美味しそうにスパゲッティを頬張る当麻。
雑誌などでも紹介されていたイタリアンに来たよ

「おいし~・・・ぁ」

「どうした?」

ニコニコ笑顔がなくなって私は真っ青
どっどうして先輩が居るの・・・なんでいつも鉢合わせしちゃうの?

「まさか」

私の気持ちを読み取るようにして当麻も私が見ている方向を向く

「・・・何アレ。女かよ」

「・・・先輩」

名前は呼ばない。決めたのに・・・
泣かないって決めたのに。当麻だけって決めたのに・・・

目の前には先輩ととても美人な女が仲良くご飯を食べていた
こっちには気づいてないし、先輩も楽しそう

「優空。別にいーだろ、アイツの事好きじゃねぇだろ」

「・・・」

当麻の言葉に声ならない返事をした
当麻はふぅーとため息をついてからスパゲッティに視線を戻した