「忘れるんじゃなかったのかよ?!」

「・・・別に」

「はぁー?!オマエ馬鹿かよ。俺、そんなんで付き合っても嬉しくねぇ!」

「・・・」

はい。私、松田優空は昨日から三河当麻さんと付き合ってます。
全然、気持ちなんてないよ・・・ただ紛らわしたい。先輩を考えてしまうから

「じゃああのネックレス付けろよ」

「・・・ぇ?」

「ボーッとしすぎ!」

ペチッと頭を叩かれた
・・・だよね。当麻の事考えないとね

「オマエさぁネックレス買ったと思いきや、見た事ないブレスレットつけてやんの」

「・・・けどブレスレットは取ったよ」

頑張って言い返すと「そうかねぇー」と口を尖らせてる

「まぁアレ付けろよ」

「ネックレス?・・・」


『鎖、お前は俺と繋がってる。・・・鎖でな?』

ブレスレットは鎖。つける時に先輩に言われたよね

『ずっとこれつけとけ。近くで俺を感じろ!!』

・・・先輩

「オマエ、考えてるだろ」

「・・・ぁ!考えてない」

パッと我に返り当麻の肩をグラグラ揺らす

「そ。明日からネックレス付けとけ、じゃないと」

「・・・じゃないと?」

「ぶっ殺すからな」

ひぃ・・・ッ。幼なじみの当麻さん怖いっス
付けなきゃいけないか、先輩を忘れる為にも