「何。」

<冷たっ。優空は何処が好きなのかなぁー>

わざとらしく俺へ嫌味をぶつける
何、コイツ。ムカつく

<今日優空熱出してません?>

「は?なんで」

<昨日家行ったんスけど、なんか調子悪そうだったんで>

「そう・・・」

昨日からか、それと・・・家行ったのかよ!!

<図星だぁ。熱出てるんですね、それ先輩のせーですよね?>

「ぇ?」

まぁ俺のせいで優空を無理させちゃったしな・・・バスケ部はスラスラと喋り続ける

<別れた方がいいんじゃないんスか>

「ぇ?」

まず、俺ら付き合ってたの?!それがビックリなんですけど。

<優空、先輩のためにずっと頑張って無理しすぎなんスよ。もう楽にしてやって下さい>

「・・・」

さっきの明るい口調とは違い真面目に低い声で俺に言う。
優空・・・俺のためにずっと

「・・・じゃあな」

<は?!分かってるんですか?!>

最後までブツブツ言ってたけど俺は電話を切って優空の元へ向かった

「優空・・・」