-------玲衣side-----

起きたのは九時半。
12時に、優空からメールが入っていた
アイツそんな夜まで起きてたのか?!心配だ

そして俺は待ち合わせの場所、駅前へ足を早めた


「ぉ!優空」

「先輩!おめでとうございます!」

ベンチに座っていた優空は俺の元へ走ってきた

「先輩っ!」

俺まで後一メートルという所で頭を押さえて唸りだす

「大丈夫か?」

「大丈夫です!すいません」

・・・なんか心配だな。無理してなきゃいいけど
俺はニコニコ笑顔で何度も「おめでとうございます!」と言う優空をギュッと抱きしめた

「せっ先輩?・・・こんなサービス駄目ですよ。」

サービス?俺、別にサービスなんてしてねぇよ

「ん、じゃあオマエの家行こうぜ」

「はい!」

俺の手を無意識に握る優空の手はとても熱かった
コイツ・・・大丈夫か?抱きしめた時も少し震えてたぞ?