ずっと上から見つめられる
ヤバイ、ドキドキと心臓は音をたてる
「優空」
「はい?!」
そのままの体勢で言わないでぇ!
私、きっと溶けちゃうよ
「ブレスレットって鎖だろ?」
「ぇ?」
私の顎から手を離して、首に両腕を回す。先輩の手の熱が・・・!!
「鎖、お前は俺と繋がってる。・・・鎖でな?」
「・・・先輩。」
首を少し傾げて“な?”ともう一度問われる。
今日の先輩・・・どうしたんですか?!
ちょっと、私・・・ヤバイですよ
“お前と俺は鎖で繋がっている”
この言葉が頭でずっとグルグルと回る、気絶しちゃいそうだよ!!
「ずっとこれつけとけ。近くで俺を感じろ!!」
「・・・ッヒクッ・・はい!!」
泣きながら笑顔をつくって答えると先輩は私の涙を指先で拭ってくれる