「今日はちょっとムカついてるからまだ遊んじゃうね。」

フッと悪魔のように微笑み私の髪を引っ張る女子生徒。
痛いって思う気持ちと先輩のことを頭に浮かべちゃう私・・・もしかしたら来るかも。とか思うバカな私。


ギュッと目を瞑ると私の髪はスルッと自分の元へ戻ってきた


「うっ嘘。・・」

「・・・ぇ。」


女子が口をポカーンと開けて私を見てる。
違う・・・私の後ろ


「れっ玲衣君・・・」

「ぇ。せっ先輩?・・・」

ゆっくりと後ろを振り向くと私は温かい腕に包み込まれた
なにが起きてるのか分からなくて思考回路停止。
どっどうなってるの?!


「オマエ、こいついじめんな。
コイツは俺の連れだから。」

静かなトーンで囁くけどとても怖いオーラが出てると思う。
私は先輩の胸の中で涙を堪えた。
な・・・なんで居るのよ。先輩・・・


「ごっごめん!じゃあ行く。」

「二度とちょっかい出すなよ。」

焦った女子は逃げ足早く私達から離れて行った