「ほっ本当だ!!そうだ・・・」

旅行が楽しすぎて忘れてた。
それにしても先輩・・・

「覚えててくれたんですねっ・・・」

頬に涙が伝ってくる
また泣いちゃう。最近のアタシ泣き虫だ

「泣き虫。そんな泣くなよ」

呆れた笑いを私に向け、涙を吸い取るようにチュッと目元にキスをしてきた

「きゃっ。先輩」

「・・・手出して」

「ぇ?・・・はい」

言われたように手を差し出すと、あのブレスレットが手首に付けられた

「コレ」

大葉さんにあげたのかな?って不安になってたブレスレットだ。
けど大葉さんは宝石会社の娘さんだったから・・・

「ずっと持っててくれたんですね」

「ああ、りんの事とかで不安にしてゴメン」

「嬉しいです。先輩」

そのブレスレットにはキラッと光るリングが付けられていた

「・・・コレ」

手首に付いたブレスレットを先輩に見せる