「まぁ昼は後でいいや。行こ、ほら」

離していた手を俺は繋ぎ直した

「はいっ。行きましょうか」

優空は満面の笑みを俺に浮かべて歩き出した

「ぁ、あそこに海見えますよ~。行きましょ?」

海を指差しながら俺に話しかける

「行こっか」

優しく笑いかけながら海が見える方向へ歩き出す
こんなゆっくり時間が流れてる時、あんまなかったな
こういうゆっくりの時間を優空と過ごすのもいいかなって思う
それに今日はしないといけない事があるしな?

「どうしたんですか?そのニヤけ顔」

不思議そうに俺の顔を見てくる彼女
そんなニヤけてたか!?俺・・・
どんだけ楽しみにしてんだよ。自分がムカつく

「何もねぇーよ」

クシャッと頭を撫でるとすぐに真っ赤になる顔