----------玲衣side------------

「ん・・・」

パッと目を開けると俺達の住む世界とは別世界!というぐらい景色が綺麗な場所へ来ていた
それに、俺は寝てしまってたみたいで起きると優空が俺の肩を借りて寝ていた
ホテルへと向かうバスはアナウンスで俺達の行くホテルがもうじきだと伝えてくれている

「優空?起きて」

「ん・・・。せん・・・ぱい?」

目を擦りながら俺を見つめる優空
その涙が溜まってる瞳で見つめられるとヤバイんですけど。
声は少しかすれ気味だし・・・

「ぁ。着いたぞ」

「キャぁー!綺麗。ヤバイです!!先輩ッ!」

さっきの眠気は何処へやら・・・優空は俺の肩をバンバン叩いて景色を見ている
その顔、超好き。
俺は景色より優空を見てる。とか言えないけどな


「キャぁ~!!ホテルも綺麗。こんな安いのにこんな綺麗ってお得すぎる!!」

ホテルをチェックインして泊まる部屋に来ても優空は部屋を探検してキャアキャア叫んでる
そんな叫ぶほどか?
なんか景色にまで嫉妬している俺がいる・・・

「ぁ~バカだな」

「ぇ?どうしたんですか?」

「いっいや。何でもねぇ」

コイツ、何も分かってねぇな。1人で座り込みため息をつく
アイツの頭では今は“俺<景色”だな。