--------玲衣side---------------

「おい、玲衣。大丈夫かよ」

「・・・」

「玲衣?・・・起きろ」

「・・・ぅわ。何?」

「何?じゃねぇーよ。どれだけ名前呼んだと思ってんの」

「ごめん」

あの日から3日。
俺は勉強も何も手に負えなくなっていた

「・・・ムカつく」

「ムカつくのは、自分に?」

「そっ。自分がイヤになる」

飲みかけのコーヒーを飲み干し目を閉じる
優空を守ってやれなかった
俺・・・言いたい事、伝えたいこと色々あったのに。
結局何も言えてねぇし?アイツ、離れていくし・・・

「バカみてぇーだよな。俺」

乾いた笑いが静かな部屋に響く

「オマエはバカじゃねぇよ。優空ちゃんに一生懸命なオマエ好きだぜ?」

「何ソレ。オマエはゲイかっつーの」

「うるせっ」

誰もいない教室で2人で空を見上げるととても綺麗な快晴だった