--------玲衣side----------
俺は屋上に来ていつの間にか眠ってしまってたみたいで
優空の声が聞こえたので目を覚ますとニッコリ笑う優空がいた
「ぁ~俺、優空の傍にいてぇ」
優空の膝を借りて優空の髪を絡ませながら素直に口にした
「勉強頑張って下さい!」
すると人事のようにこう言う優空
まっ、人事だけど・・・けどコイツが強がっているのは良く分かる
「何ソレ。受験終わったら、なんかご褒美ねぇの?」
「ぇ?ご褒美ですか?・・・何がいいですか」
「ん~、優空と旅行」
「ぇっ?!ソレがいいです。頑張って下さい!!」
パッと明るい笑みを浮かべて俺に顔を近づけた
やばっ、そんなの理性切れるっつーの
「じゃ、俺頑張るわ」
けどこの旅行には意味があんだよなぁ~
優空はそんな事考えてねぇだろうけど。
「ぁ。ちょいさぁ」
俺はそう言いながら優空の手首を掴む
その手首にはキラッと光るブレスレット