「・・・」

ぇええ?!嘘でしょ?!
先輩の手はガッチリ首の後ろだし・・・逃げられない。
ぇ?松田さん、別に逃げなくてもいいでしょ?!
キスを受け入れたらいいんじゃない?

「・・・ッ」

私はギュッと目を閉じ、先輩を待つ


「・・・」

まっまだ?
そっと目を開けると先輩は私の首に手を回したままニコッと微笑んでた

「嘘。しないよ、優空は大切な人としろよ。」

少しショックで俯いて頷く事しかできない私は弱い。
少しでも期待してしまった私が悪い。


「ごっごめんなさい!
する訳ないですよね~。じゃあ帰りますね!」

急いで先輩から抜け出し走っていく。
このまま先輩を見つめていると涙が溢れそうで怖かった




「優空。」


先輩、そんな優しく名前を呼ばないで。