「・・・ぇ?」

「一緒の大学に行くから一緒に勉強してるの。玲衣君と」

嘘・・・
アタシの頭にズーンッと石が落ちてきたぐらいの衝撃
一緒に勉強・・・してる?
だから、電話も出れなかったり中々会えないの?

「あれ、悲しんじゃった?けどね・・・そんな疚しい関係とかじゃないから、安心して?優空ちゃん」

「・・・」

「あ、後・・・」

「はい?」

「なっ何でもない。」

「そうですか」

何か言いたげだったけどアタシは、ショックすぎて俯く事しか出来ない
疚しい関係とか・・・ある訳ないって分かってるのに。
その余裕そうに微笑む大葉さんが嫌だ

「あの、アタシ用事思い出したんで帰りますね」

「ぁ。そう?止めちゃってゴメンね、じゃあね」

「・・・はい。失礼します」

急いで店を出てチラッと大葉さんの顔を見た
するとニコッと私の顔を見て微笑んでいた

「・・・ッ」

何あれ。
用事なんてない、ただ逃げたかっただけ。
ヤダ、ヤダ。・・・大葉さん恐い

ポツポツ__

「あれ、雨じゃん」

今日って雨の予報だった?
なんか今のアタシの気持ちみたい
家に帰る体力もなくアタシはその場でうずくまる

「・・・ッ、ヒクッ」

いつの間にか頬には涙が伝っていた