------玲衣side-------

優空に会いたい。
最近の俺は勉強におわれていて、優空に会う事さえもできない状態だ
その代わりというか・・・いつも隣にいるのが

「玲衣君と同じ大学行く為に頑張らないとッ」

俺の前の席に座り教科書をドンドン開きだす女

「オマエ、マジうざいから。なんで俺と同じ大学行く訳?」

「ぇ?そんなの決まってるじゃん。」

平然とした口調で喋り俺の顔を見てニコッと笑う
ムカつく。

「俺、家に帰ってするわ。オマエといると何にも手に負えない」

「何ソレぇー!!玲衣君は前までアタシだけのモノだったのにね!!」

「・・・俺はモノじゃねぇし。ソレは過去の事だろ?今更言うなよ」

「・・・ッ」

口を尖らせ何か言いたげな女
コイツは大葉りん。俺の元カノ
なんか前までただのマネージャーってだけだったのに夏休みが終わってからここんとこずーっと俺の傍にいる
マジダルい。
俺は優空しか見えないから。元カノだとしても昔の事だし

「じゃ。」

俺は冷めた口調で一言投げ捨てた