「ヒクッ、ヒクッ・・・」

「もぉ~優空。泣かないでよ」

教室に帰ってきたにつれ事情を話し、泣くあたしをギュッと抱きしめ背中をさすってくれる真美
ぅーあんな所見にいくんじゃなかったぁ

「大丈夫?でも先輩とその大葉さん?は何もないんでしょ」

「そっそうだけど。なんかめっちゃイチャついてる様に見えたの」

「それ、見えただけでしょ?気のせいだって。考えすぎー」

ヨシヨシとアタシの頭を撫でて軽く微笑んでくれた

「見えた・・・だけ?」

「そっ。見えただけ、気にする事ないよ」

見えただけ・・・か。
そうだよね、見えただけだよね。
2人はただ同じ部活に入ってるだけだよね。

「分かった。・・・見えただけだね、深く考えないようにする」

「うん。大丈夫だよ、白坂先輩は傍から見ても優空一筋だから!!」

「うん・・・アリガト」

真美・・・が友達でよかったよ。
やっぱ持つべきものは友!!だよね。
アタシはさっきの渡り廊下事件を頭の中から消去した