「先輩・・・アタシ、行きますね」

「おいっ、待って、待って。誤解!!」

なんかどーでもよくなって来たんですけど。
アタシはクルッと回れ右をして帰る気満々!!

「玲衣君・・・この子もしかして彼女?」

「ぁ?そうだけど」

「・・・そうなんだ」

背中から聞こえる2人の会話。
女の人の声が少し低くなったのが分かる

「そっかぁ、自己紹介しよーっと。」

「・・・」

無意識にアタシは女の人のほうを向いていた
なんかやけに明るい声

「アタシ、大葉りんですッ。」

「ぁ。アタシ、松田優空です」