先輩をチラッと見てみる
『永久の愛を誓える』・・・か、頂上でキスかぁ。
先輩絶対やってくれないよねぇー・・・

「ほら、乗るぞ」

色々考えてたらもう順番が回ってきて、真美達は先に乗ってしまっていた

「うわぁー綺麗ッ!!」

「まだ低いし」

観覧車から見える景色はこの世のモノとは言えないぐらい絶景
こ~んな低い所でこんなに綺麗なんだから・・・頂上は凄いよね。きっと真美と橘先輩はキス・・・するよね?

「ぁ。もうちょっとで頂上ですよ!!」

私がこう言うと、先輩は私の隣に座り腰を引き寄せ抱きしめてきた

「せっ先輩?・・・」

「俺、ああいうジンクス信じるつもりとかねぇけど。一応試しに?」

「ぇッ?」

ピッタリと頂上に着いた瞬間にそっと重ねられる唇
ちょっ頂上でキスしたら・・・『永久の愛を誓える』?!

「せっ先輩・・・」

そっと唇が離れると私を優しく抱きしめてくれた

「ん。コレで俺らはこの先ずーっと一緒」

その言葉に涙が溢れてきた

「ああ、もう泣くなって」