「ん?どうしたの」

「・・・好き。好きなの、陸人君」

一度決心したらポロッて口から出てしまったこの言葉

「好き、好き。好きなの・・・好き」

何度も何度も言う
こんだけじゃ足りない。アタシが陸人君を好きな気持ちは・・・

「真美ちゃん」

静かに呟く陸人君の声で我に返り謝ろうとしたら優しくて温かい腕に包み込まれた

「ぇッ?!・・・陸人君」

そんな優しい腕に包み込まれたら私は期待してしまう
変な考えをしてしまう

「真美ちゃん・・・好きだよ」

「ぇ?」

体を離して柔らかい笑顔でそう言ってくれた
その言葉と同時に流れ出す涙

「りっ陸・・・陸人君っ」

夢みたい。夢みたい・・・
アタシは嬉しくて陸人君に抱きついた

「俺から言いたかったけど先越された。好きだよ?真美」

はにかむように笑いアタシにそっと唇を重ねた

「アタシも大好きだよ。陸人ッ!!」

涙ながらに呟くと優しく抱きしめられた
優空・・・アリガト。