それは・・・

「ぁー美味い」

先輩がアタシの作った料理を美味しそうに食べてくれたり、時折顔を見てニコッて笑ってくれるの。
それがアタシの密やかな楽しみ・・・幸せでもある

「いつも2人とも美味しそうに食べてくれて嬉しい」

「ん?だってマジ美味いもん、ね?先輩」

都君がズルズルと麺をすすりながら私にニコッと笑い、先輩に話を振る
すると、

「ん。美味い」

少し照れくさそうに言ってくれた
・・・キャァー!!
こんな言葉くれるんですよ?もう・・・幸せすぎて。

「夏休みは後少しですけど・・・頑張りますね」

「ぁーそうそう。俺さぁ、こっちに引っ越す事になったわ」

「ぇ?都君・・・こっちに来るの?」

「うん・・・だから同じ高校。よろしく、優空も先輩も」

「はぁー?都人も来るのかよ。俺と優空の邪魔すんなよ」

「しませんって。任せて任せて」

思いっきり不機嫌な顔をした先輩をサラッと適当に流し笑っていた
都君こっちに来るんだぁー・・・同じクラスかもな。

「だから・・・家にご飯食べに来るかもしれないけどよろしくな」

「うん。分かった」

その時チラッと見えた先輩の顔は不機嫌さマックスの顔でした