「はぁーい、出来ましたよ。先輩、都君!!」

テレビの前にいる先輩と都君を呼ぶ
作ったご飯は冷やし中華。夜に冷やし中華・・・まぁ暑い夏にはピッタリでしょ!!

「ぉ。美味そう~、優空将来絶対いい嫁になるな」

「・・・アリガト」

「将来は俺の嫁だから。な?」

ふっ不意打ち~その笑顔!!
先輩・・・夏休み一緒に暮らしててなんか優しくなったよね?前までも優しかったけど違う優しさもでてきたって言うか・・・
それにしても「将来は俺の嫁」って。

「ほらぁー先輩。優空妄想しちゃってますって」

「いいって。優空はずーっと俺を考えとけばいい」

「・・・ッ!!」

その俺様的発言でも愛おしいと感じてしまうよ
アタシは照れた顔をなおしながら麺を啜った

「ぁー・・・美味しい」

「夏にはマジぴったり」

「・・・ありがとな。優空」

アタシにはいつもご飯の時に小さな・・・密やかな幸せがあるんだ