先輩の顔を見ようとしても絶対に避けられる

「見せてください~!!」

「・・・っ。じゃ、俺にキスして」

「ぇ?・・・分かりました」

急にそんな事言われると恥ずかしいじゃん
けど私は、許可をして先輩にそっとキスをした

「ん。どぉーぞ、見たら?」

満足したように先輩は堂々とアタシに顔を見せてきた
けどその顔は

「全然赤くないですよ~!!」

「そりゃそうじゃん。赤くなってねぇーもん、オマエの方が赤いな」

先輩はジッと私を見てきた
はっ恥ずかしいです!!なんか先輩の方が一枚上手みたいだな

「ま、充電できたし。俺は陸人に電話するわ」

「はい。アタシも電話してきます。そしたら夕飯作りますね」

都君は私達に気を遣ってくれたのか一度もリビングには現れなかった
よぉーしッ。ダブルデートだし、ラブラブできるよねっ。
アタシは軽やかに階段を登った