「・・・」

勉強は苦手な方じゃないけれど。

「・・・」

する気分じゃない時ってありますよね?
今、その気分ですね・・・松田さん。
勉強するねぇーって言ったけど、先輩と都君がラブラブしてるのを見たくなかったからで。逃げてきた・・・という事です

プルルルー

「ぁ。電話」

ブルブル震える携帯に手を伸ばして耳をあてる

「はぁーい」

「もしもしっ?!優空、今大丈夫?!」

「だっ大丈夫だけど」

電話の相手は妙に焦ってる親友の真美さん。夏休みは1回も会ってなかったのです

「あのさぁー明日空いてる?」

「ぇ?空いてるけど・・・」

「じゃあ明日10時に駅前ね!じゃーね」

「ぇっ?!ちょっ・・・」

プープー

・・・ちょっと待ってって言おうとしたら聞こえるのは一定の早さで流れる音だけで。
まぁ聞き取れましたけど。何故そんなに焦ってたのぉー?!
じゃあ、明日の準備するかぁ!きっと明日も先輩は都君とラブラブだろうなぁー。彼女の座を奪われた気分です、けど先輩はゲイじゃないし。大丈夫だよね!!