-----優空side----------

先輩と幸せな気分になっていたら私の従弟の都君が来てしまった。

「ま、彼氏ならいーや。俺は優空の部屋で寝るね」

「ぇ?ダメだよ、アタシの部屋は先輩と使うの!!」

これだけは反対しなきゃね、もう一緒に泊まるのは仕方ないし・・・諦めるしかないみたいだから。部屋だけでも2人にさせてっ!!
すると・・・

「仕方ない。部屋だけな」

「・・・部屋だけ?」

不敵に笑う都君は昔の可愛い頃とは違って怖いオーラを放っていた

「ってのは嘘。ま、夏休みの間だけ泊まるから。飯とかはお願いな、2人でラブラブしときな」

「・・・はい」

はぁーびっくりしたぁ。
あんな怖い笑み浮かべちゃうからゾクッとしちゃったよ

「ぉーい、優空。コイツ放って部屋行こうぜ」

「・・・ぁ。先輩」

低~い声が背中から聞こえる
顔を見るとめちゃくちゃ不機嫌です、先輩

「じゃ、俺はリビングでゆっくりするね。ごゆっくり」

「ほら、こう言ってくれてるし、行こうぜ」

「ぁ。・・・はい」

肩を抱かれ、ニヤニヤと笑う都君に背を向けて自分の部屋へ先輩と2人・・・。