「誰だろ。少し行ってきますね」

急いで玄関へ向かう優空。
宅配便とかかな?こんな朝でもありえるし・・・あのバスケ部だったら許さねぇー

「ぇ?!なんで・・・いるの」

玄関から優空のビックリする声が聞こえる
ぁ?誰なんだ?

「じゃ、お邪魔するね」

こっこの声は・・・バスケ部じゃねぇぞ?!
ドタドタとリビングに入ってきたソイツに固まってしまった俺。

「・・・誰ッスか?」

「・・・オマエこそ誰」

“初”対面。
俺より年下っぽくどっちかと言うと可愛い系の男が俺を見ている、いや正確には睨んでいる

「もぉー都君っ!ダメだよ」

「俺は優空のお母さんに呼ばれただけー」

都君と呼ばれる男。誰だよ!コイツ

「ぁ。先輩、この人は私の従弟の武居都人(ふみと)君です。私と同い年・・・」

控えめに男の説明をする優空。
従弟~?!ありえねぇー・・・。

「都君、この人は私の彼氏の白坂玲衣さん。一個上の先輩だよ!」

俺らを交互に忙しく見ながら従弟に説明をする優空。
オマエは従弟でもなぁー俺は彼氏なんだからなっ!!
なんか俺、子供っぽい。

「優空の彼氏ぃ?!・・・俺の優空になんていう事を」

「は?・・・オマエ黙っとけよ」

“俺の優空”ってどういう事だよ。マジムカつくんですけど
俺を従弟を思いっきり睨んでいた