先輩は何度もため息を漏らし幸せをかみ締めている様子だった。

「じゃ、明日な。」

「はい。明日」

互いにニコッと微笑みあう。
この瞬間好きなんだよなぁー・・・。

「明日からは優空とずっと2人っきりだ」

「はい!結婚してるみたいですね~」

本当にお母さん達が夏休み終わっても帰ってこなかったらいいのに。とか思っちゃう私はダメですか?

「じゃ、明日」

「はいっ」

別れを惜しみながらも互いに背を向ける
まぁ明日からずーっと一緒だね。

「ぁ。優空、忘れ物」

「・・・ぇ?」

声がしたので先輩の方を向くと唇が重なった

「じゃあな!」

「・・・」

忘れ物・・・ってキスの事?
幸せな気分のまま走り去っていく背中を見つめていた