「・・・って訳です」

「・・・っ」

「ぇ?先輩・・・」

下を向いて何かを堪えている様子。
嘘っ、そんなにアタシといるのが嫌だったのぉー?怒っちゃうの?!

「マジ嬉しいっ。ぁー幸せ」

「きゃっ、先輩」

私を抱きしめ、まるで高い高ーいをするように天高く上げる
先輩・・・私も嬉しいです。

「本気で嬉しいわぁー。俺、バイトとかしなくていいからさ」

「なんでですか?」

「お金持ちだから」

「・・・そうですか」

軽く自慢に聞こえてしまった。確かに、先輩毎日サッカー行ってるしバイトしてないね。
けど先輩と夏休みずっと居れるならもう幸せだよ~・・・。

「どうすればいいの。」

「ぇーっと明日の朝に、アタシの家へ。荷物はたくさんありますね。迎えに行きましょうか?」

「優空が俺をむかえに行くとか。」

フッと笑われた、なっなんですか?!

「いや、田近に送ってもらうよ」

「ぁーそうですね」

田近・・・とは、先輩の専属運転手さんです。とても優しい方ですよ

「ぇ?マジ・・・一緒に居ていいの?」

「はい。」