「優空~、ちょっとお話があるの」

「ぇ?何・・・」

いつもこんな風に話したりしないからちょっと怒られるのかと思って不安のままお母さんが座るまん前に行った

「明後日から夏休みでしょ?」

「うん・・・それがどうかしたの?」

「夏休みの間、お母さんとお父さんとお兄ちゃん旅行に行くから」

「・・・ぇ?ちょっちょい!なんで私はぁ?!」

可笑しいじゃん。なんで両親と兄だけで旅行行っちゃうのよ・・・
口を膨らませて抗議をしていると思いがけない言葉を言われた

「それまでの間、白坂先輩と一緒に住んでおきなさい」

「・・・ぇ?先輩っ?」

ビックリしすぎて声が裏返った
おっお母様?何を言っているの・・・空耳じゃないよね

「も~だから、先輩と一緒に住んでおいて。って優空だけじゃ心配だし2人だけじゃ心配だからもう1人呼んでるけどね」

「・・・ぇ?嘘ぉーーーっ!!!!」

嬉しい、嬉しい、嬉しい。
嬉しすぎて羽がはえて飛んでいってしまいそう。お母さんの肝心な言葉は全く聞いていなかった