「はい、俺んち」

「やっぱりデカ~い」

本当に大きいよね、先輩んち。先輩は呆れたように笑い家へ入る

「あの、今日レイラちゃんとかは・・・」

遠慮がちに聞く。一応聞いときたかったんだよね、友達になったけどなんかまだ先輩の事狙ってたらヤダし、って言っても妹だけどね

「ぁ、いないよ。姉ちゃんも誰もいねー」

「ぇ?なんで」

嬉しいけど全員家族がいないっていうのは・・・それにイブだし!!

「親父は今、アメリカで仕事。それにババァもついて行って・・・、姉ちゃんとかは気を使ってくれてレイラとホテルで泊まってる」

「・・・そうなんですか」

スゴイ、なんか世界が違う気がする。それに一日だけなのにホテルって何か悪いよ

「一緒に寝るんですかぁ?」

「・・・どっちがいい?」

先輩の部屋に入ってすぐに聞く
どっどっちがいいって・・・・

「・・・一緒に寝ます」

「俺もそのつもりだった」

照れながら言うとクシャッと頭を撫でて笑ってくれた
一緒に寝る!なんても~どうしよ。こんな事していいのかな?

「お風呂入ってきな。そこの廊下を左に曲がったらある」

「ぁ、先輩先でもいいですよ」

「ぁ~俺は一階のお風呂使うわ」

「2個・・・あるんですか」

本当に次元が違う。先輩はもしかして3Dなのかも知れない

「5つある。まぁ入っておいで」

「5つ・・・」

もう言葉が出ない私を放って、先輩は1階へ下りて行った
憧れの螺旋階段を下る王子・・・。プロマイドにしちゃおっかな