「アイツ、俺の本当の妹じゃないんだ」
「ぇ?」
先輩がいつもより低い声で話し出した
「アイツの母親さぁ、俺の父親と関係持っててあいつが生まれたんだよな。それでレイラの母親は持病あったから生んだら死んじまって・・・俺の父親が引き取ったんだ」
「・・・そうだったんですか」
「それで、アイツずっと1人で誰もいなかったからさ俺の傍でずっと居てさぁ・・・俺もこんな遊んだりしてたから、あいつも遊び出しちゃって」
「・・・」
先輩もやっぱり遊んでたりしてたんですね・・・少しショックだな
「その色んな男と関係持ってるっつーのが学校で知られて、もう学校に行けてねぇんだ。だから俺がよくしてやったら、俺に溺愛。マジ困るっつーの」
そこにあった水を飲み干して髪の毛をかき上げる
「先輩・・・」
レイラちゃんにそんな事があったなんて、なんか胸がモヤモヤしちゃうよ
「ゴメンな。アイツは別に悪い奴じゃねぇから」
「いっいいですよ、私勝手に嫉妬してました」
「ん、嫉妬してたんだ。可愛いじゃん」
「・・・ぇ?」
私の髪をギュッと引っ張りこっちへ来いと合図を目でしてくる
私はその傍へ寄り添った
「ゴメンな・・・優空」
肩に頭を乗せると髪の毛をすいてくる先輩
はぁ~・・・落ち着く