この声を聞いたときには遅かった
目が合うと重なる唇、顎に手を沿われついばむように何度も何度も・・・
甘い感覚に頭が酔いしれる

「玲衣君!!!」

「「・・・」」

ガチャッとドアが開く音が聞こえ、怒ってる女の子の声・・・

「レイラ!なんでレイラ・・・」

先輩は私から体を離し、レイラちゃんにお説教

「ちょっと松田ぁ!私の玲衣君に!!」

まっ松田?!呼び捨てですかぁ?!

「おい、オマエより年上」

「そんなの関係ない!!玲衣君とキスなんかしてぇ!」

チュッとリップ音が響く
ぇ?・・・今、レイラちゃん何した?

「おい、レイラ・・・」

先輩にキスしたの?!

「フンッ、玲衣君だって悪いよ!なんでこの女なのぉ?!」

口を膨らませ、ぷんぷんと怒るレイラちゃん
ぇえ?!・・・まだ信じられないんですけど。キス・・・って