「たっ食べるんですか?」

「食べちゃダメですか?・・・オマエのマネ」

プッと笑ってお弁当箱に手を出す、そんな無邪気な顔・・・初めて見たぁ。

「マネなんかしないで下さいー」

口を膨らませて先輩を見ると

「はいはい、ゴメンな。ごめんのキス」

「もぅ~先輩」

チュッと軽くキスをして先輩はお弁当のふたを開ける
なんか付き合ってみて分かったけど、先輩・・・冷たくなんかないよね。
今のだってもう・・・なんか恥ずかしいよ。けど大好き

「どうぞ」

「・・・美味っ」

「そうですか?!嬉しいです~」

先輩はモグモグと食べだす、本当に美味しそうに食べてくれる先輩、その笑顔見てるだけで幸せです。

「頑張って作ったんですよ!昨日から・・・」

「俺のために?」

「もちろんですよ!他に誰が・・・」

もちろんって言うと先輩はニコッと笑顔になって私の頭を撫でる
よしよし・・・って飼い主に褒められているワンちゃんみたいに

「アリガトな」

「はい!先輩のその笑顔見るために作りました」

「ふぅーん、可愛いじゃん」