あの日から一週間、そうです。試合の日です!

「優空~・・・俺、絶対勝つからな」

「頑張ってね!当麻なら行けるよ!」

当麻をコートに送り出しベンチへ座る
そう、今当麻の試合を見に来ています。先輩・・・には悪い事をしたけど前を向かないといけないから。

「当麻ぁー!頑張れ!!」

「おう。頑張るな」

当麻は私にニコニコと手を振る、周りのメンバーは「アレ、彼女か?」とか冷やかしてるし。

ピーッ!!!

試合のホイッスルが鳴り響く体育館。当麻のバスケ久しぶりに見たけどやっぱりうまい、エースって呼ばれてるぐらいだからね。当麻はすぐにシュートを決めて私にガッツポーズ。

「・・・先輩」

当麻だけを見ているのに瞼の裏に映るの、先輩が『見に来て欲しい、待ってるから』って不安げな顔で呟いたあの日の事が・・・


ピーッ!!

前半終了。当麻は私の所へ急いで駆けつけた

「お疲れ!」

「まだあるよ。ケド優空がいるからヨユーで勝てそう」

「そっか」

スポーツドリンクを口に含み隣に座る当麻


「ぁっあのさ・・・」