「じゃあね!優空♪」

「うん。またねぇー!」

真美と別れて、下駄箱で靴を履く

「よしっ!帰るか」

立ち上がって帰ろうとしたその時

「優空」

後ろから優しく名前を呼ぶ声が聞こえた

「ぇ?・・・」

見なくても分かる、この優しく名前を呼ぶ声は

「先輩・・・なんで」

「ん。帰るの待ってた」

「・・・」

待ってたなんて言わないでよ

「あのさぁ、来週試合あるんだけど」

「・・・はい」

なっ何?先輩の顔が見れなくて唇をかみ締めて俯く

「見に来てくれないかな」

「・・・ぇ」

先輩、今なんて言いましたか?

「見に来て欲しいんだ、優空」

「・・・先輩」

上を向くと先輩は不安そうに私を見つめていた