「ぁ~」

あの日から5日。季節は10月下旬。
最近、全然良いことがない。
当麻との関係もあのままだし・・・まだ先輩を忘れられない自分がいるし
そして先輩には他の人がいるし・・・。

「優空!当麻とどうなの~」

「ぇ?まぁー・・・普通」

「そっか。」

膨れっ面な私の目の前の席に座り、グラウンドを見る
今は放課後。先輩は見ずに城田先輩を見てます。あくまでも・・・そうですから!

「もうちょっとで試合だね」

「ぇ?」

黙ってたのに急に話し出すから気の抜けた声が出る

「ハハッ、何その声。もうちょっとでサッカーの試合なんだよ」

「そ~なんだ。まぁ関係ないけど」

「そんな冷めた顔しないでよ、元気ない優空嫌いだよ」

ペチペチと叩かれる手を避ける

「もぉー元気なんて出ないよ」

「こんな優空ヤダなぁ」

「・・・ゴメンね」

「謝らないでよね!」

「・・・ゴメン」

「もぉ~!!」

先輩、試合あるのかぁー・・・。
本当に、アタシ自分でも分かるように元気がなくなった