洋介との電話を切った後、洋介が言ったことを思い出す……



“涼太も嫌だって”



……それって本当かな…?



そう思った瞬間、持ったままだった携帯電話に目をやり、リダイヤルで涼太君の番号を探す……



なんの迷いもなく、躊躇わず通話ボタンを押した…



…本当かどうか確かめたい……


そんな思いで、私の心の中は一杯だったから……



コールはするけど出ない…



10コール目で電話を切った…



…なんか……やだ……


胸がモヤモヤする……




あまり私からかけたことはないけど、かけるときは必ず出てくれていたのに………



…なんで出ないの……?








落胆していた私の手から電子音が響く……





…梨香かな……?



画面を見ると………



さっき出なかったはずの涼太君だった…。