『やっと念願叶った…』


私がポツリ呟く。


『そうだな…。』


孝雄もポツリ呟く…。



そして、孝雄は私の肩を引き寄せ、抱き締めた…。






でもすぐに人の気配を感じて、慌ててパッと離れる…。




だけど、孝雄は私の手をそっと握ってくれた…




私達は見つめあうと、恥ずかしさと照れ臭さで微笑みあった…。











二人の距離がグッと縮まった気がした…




“好き”って言葉はなかったけど…



お互いの気持ちが重なった…



繋がった…




そう思えた…














だけど…



ちゃんと気持ち伝えれば良かった……。









もう会えなくなるから…………