「ファンなんです。ご迷惑じゃなければサインをお願いしたいんですけどぉ」 「…」 …参ったなぁ。 ファンを避けて目立たない裏口に回ったのに。 変装までしてさ。 「ごめんなさい。やっぱこんな所で無理ですよね?」 「あ、いや!」 俺は周囲に他の人がいないことを確認してその子に微笑みかける。 「人集まっちゃうとアレだからー、こっちでね♪」 人に見つからないよう、彼女を玄関脇まで連れて行って握手とサイン。