「美味しいもの作って迎えてくれるんじゃなかったの?」 「悪い!」 「私のほうが迎えてどうすんのよ」 雪乃に先を越されたばかりか、スーパーでご馳走を買ってくるのも忘れた俺。 これはかなりヤバイな。 「途中でファンの子たちに捕まって端からサインしてたんだよ」 「ふーん。ファンの子と私、どっちが大事なの?」 「何だよそれ。雪乃らしくねーな」 「…」 「大体 アイドルと付き合うんなら、そんくらいの覚悟はしてくれよな!」 「相変わらず俺様だねぇ」 雪乃は呆れたように俺を見ている。