「えっ?」 ニヤニヤしている雪乃を置いて、俺はスタジオの方へ歩き出す。 「もう行くの? 私、着替えないと」 「お先に」 「また後でね! 愛してるぞ~♪」 雪乃は俺に手を振りながら廊下を走ってく。 「…っ」 廊下の端まで聞こえるようなデカい声で言うかよ? 周囲の視線が集まる中、俺は1人真っ赤になって俯く。 …そう。 俺の天敵ってのは、この女芸人。