リビングに二人だけになると、
お義母さんは改めて言った。



「突然呼びつけたりして
ごめんなさいね。

時間があるの、今日しか
なかったものだから」



「いえ……こちらこそ、
晩御飯ご馳走になっちゃって。

でも……」



今のセリフでも確信が深まった。


“時間がある”時を狙って、
あたしを呼び寄せて――
やっぱりお義母さんには、
何か目的があるっていうこと。



「……どうしたんですか?

何か、あたしにお話が……?」



ためらいつつも尋ねると、
お義母さんはコーヒーを
一口飲んでから、曖昧に笑った。


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