「………ぃ…おーい!!!」



『ぅわぁ!!?』



いきなり隣で大声を出され
我に返った私は声の主の方を向いた。



「さっきから何回も呼んでんのにさぁ
どーしたんだよ、ボーっとして」



少し口を尖らせて拗ねている翔平が
私に向かって聞いてきた。



『ち、ちょっと考え事ー』



そう言ってはぶらかす私。