『修平すごい上からだね』 クスクス私が笑っていると 「……うるさい」 と、私のほっぺをつねってきた。 『いたたたた…はらひへ(放して)』 そう涙目で相手に訴えかけると プッと吹き出し放してくれた。 修平は意地悪だ。 私はつねられた方の頬を抑え 先に行ってしまった二人を追いかけ 入学式の会場へと向かうのだった。