恋の犠牲-真実と嘘-





「えっ、ちょ……」



『もう帰んないと
藍も有紗も心配するから
じゃーね♪』



私はくるりと180度回転して
後ろ向きのまま手を振る。




涙の跡が…バレていた。




予想外だった。
あれだけ霧がかかっていて
あそこまで気づくなんて。



ごまかし切れたか
心配だったとともに
そんな細かい所まで
気づいてくれたことに
喜ばずにはいられなかった。