「で、夏音はこんな朝早くに
なーにしてんの?」



興味津々に聞いてくる。



『ちょっと……ね
……外の空気すいたくて!』




少々間はあったが
笑顔でそう答えた。



翔平はそったかと一言言って
何かに気づいたかのように
顔色を変えた。




「夏音、その目『私もう行かなきゃ!』



とっさに翔平の言葉に
自分の言葉を重ねた。