『別れよ…』



私のこの一言で
一つ恋が終わりを告げた。



「そっ…か…」



ショックを隠しきれない彼は
そう言ってその場から
立ち去ってしまった。



冬独特の冷たい風の匂いに
春の訪れを感じさせる
暖かい日差し


――――――中学3年の冬


思えばこれがすべての始まりで
私の未来が左右される出来事だったとは
この時、思いもしなかった………